人事(強みを生かす)

マネジメントの中で、人事ほど長期間影響を及ぼすものはありません。


反面、人事は必ずしも成功するものではありません。ドラッカーは成功する人事の平均打率は3割3分3厘以下だと酷評しています


ドラッカーの言葉をみてみましょう

「人事の失敗に責任を負う。自らが任命して、成果をあげられなかった者を責めることは責任逃れである」

 

人事の失敗は、配属されたスタッフではなく、すべてリーダーに責任があります。
登用した人が成果をあげられないとすれば、それは本人の問題ではなく、人事を実施した者の間違いなのです。
失敗だと、悟ればすぐに元の位置や或いは、他の部署に配属するのがリーダーの責任です。

 

結果を出すために最大限の努力を要請するということは、リーダーにとって自然な発想ですが、ただ努力を要請するだけでは大きな成果を得ることはできません。 
  
頑張っているにも関わらず、思うような結果がでない、周囲との差別化が果たせないという方は意外と多いと思います。現実は「努力さえすれば、結果は得られる」といった単純なものではありません。では、何を基準に人事を行えばいいでしょうか? 
 
ドラッカーの言葉をみてみましょう。

「上司たる者は、組織に対して部下一人ひとりの

強みを可能なかぎり生かす責任がある」

 
ありふれた言い方になりますが、短所を是正するのではなく、とにかく長所を伸展させる人事を行うことです。

苦手なことにいくら努力を要請したところで、その伸び幅というのはたかが知れています。 いくら頑張ったところでせいぜい平均点までの引き上げが限度でしょう。  
  
しかし、そのスタッフが得意なことに時間と労力を集中して投下すれば、誰も提供したことのない圧倒的な付加価値を創造することさえ可能になります。 
人は長所を伸展させた方が、大きな力を発揮します。